ヒョヌはヘインから託された、これまでの人生が綴られたノートを涙を流しながら読む。
手術前、赤く染まった小指をなでながら、何度もペク・ヒョヌと唱えるヘイン。
ヒョヌが警察に連行され、病院の廊下にノートが落ちていた。
それをウンソンが拾い、中身を読み、読み終えると病院の焼却炉に捨ててしまう。
ウンソンは目覚めたヘインにヒョヌが危険な男だと吹き込む。
一か月後、ウンソンと共に韓国に戻ったヘインを、空港で家族が出迎える。
しかし、ウンソンから教えられた嘘を信じたヘインは家族に冷たい態度を取る。
家族が説得を試みるも聞く耳を持たない。
自宅にいるスリの元を訪れたウンソンは、ドイツでトラックを使いヘインを始末しようとしたのはスリかと問いただす。
あっさり罪を認めるスリは、ヘインといる限り今後も同様のことが起こると警告するが、マンデが倒れた時の監視カメラの映像を持っていると脅迫し返したウンソン。
親子の間に埋められない溝が生まれた。
探偵コナンの事務所に、ボムジュン、ボムジャ、ソンファ、そしてボムジュンに雇われた探偵ホン・ギルドンと調査員が集結する。
自宅に戻るも、全く記憶がないヘイン。
ヒョヌの部屋で見つけたピンクのMP3プレーヤーの音楽を聴くと、曲の好みが同じだな、と思い、敵を知ってみようと思い立ったヘインは、拘置所を訪れる。
ヒョヌと対面するヘイン、涙ぐむ目で会いたかったと言われるが、ウンソンから聞いた嘘を信じているので取り合おうとしない。
二度と会いたくないと言うために来た、とヒョヌに言うが、君のそばに居続けると言われた。
面会を終えたヘインは、話術が巧みすぎるから騙されたと思うが、何故か胸がドキドキした。
職場に復帰したヘインは、ナ秘書に自分はどんな人間か聞くも、箝口令が敷かれていて本当のことは教えてもらえなかった。
勝手に自分はマザー・テレサのような人間だと勘違いした。
ヒョヌの裁判が始まった。
ピョンと会うために殺害現場に向かったが会えずに終わったのが事実だ、と起訴内容を認めないヒョヌ。
殺人を請け負った人間は、相手を殺した証拠に動画や写真を撮っているはずだと、犯人のスマホをハッキングし入手した動画を証拠として提出した。
真犯人が逮捕され、ヒョヌが釈放される。
拘置所にナ秘書を従えその姿を見に行ったヘイン。
ヒョヌが出てきて兄妹と抱き合う姿を見て、取り出したノートに家族関係は良好と記した。
ナ秘書にストーカー行為だから辞めるように止められるも、悪事を働かないように見張るだけだから、とヒョヌの後をつけるように命じるヘイン。
ヨンドゥリで帰りを待つ家族の元に戻ったヒョヌ。
何故かその輪の中にスチョルがいたのを見つけたヘインは、一体どういうことかと考える。
嬉しそうに家族と抱き合う姿を見て、いい両親だと思う。
豆腐は嫌いでぜんざいが好きだと、追加でノートに書きこむ。
ドイツの病院の焼却炉からヘインのノートが発見され、持ち主を探すようにと届けられた。
ヒョヌからノートがなかったか問い合わせがあったことを思い出した看護師がいた。
ヨンドゥリにボムジャがやってきた。
車から降りる姿を、何故か目で追いかけてしまうヨンソン。
公民館では、ヒョヌが釈放されたお祝いが開催された。
ボムジャはくじ引きで、1等の洗濯機をわざとヨンソンに当たるようにした。
しかしヨンソンはあっさりと景品を他の人にあげてしまう。
公民館をあとにするヨンソンを追いかけて、欲がなさすぎると怒るボムジャ。
チャンスを逃すなんてどういうことか、と涙を流し、もうここに来ないかもしれないし4回目の結婚もあり得ると言うが、4回目の結婚をするのか?と全くボムジャの真意をくみ取れないヨンソン。
業を煮やしたボムジャは、ヨンソンを好きだと告げた。
ボムジャがくじ引きの時の司会のために首にかけていたマイク。
電源を切るのをすっかり忘れていたため、公民館の中に、今の会話が全部筒抜けだった。
それを知ったボムジャは恥ずかしさのあまり、その場から走って逃げるが、周囲からせかされてヨンソンがその後を追いかけた。
無罪判決が出たヒョヌは、クイーンズグループへの復職を要求した。
LP総会ではウンソンの解任案が出される予定にもなっていたが、誰が不正の証拠を提出したか不明だった。
その頃、最初から自分が会長になればよかったとつぶやきながら、会長就任式の衣装を選ぶスリ。
ジュノに脅迫され現金を渡すダヘ。
そこにスチョルが自転車に乗って現れた。
ダヘを乗せて車で逃走するジュノを追いかけるスチョル。
踏切で足止めされたジュノを車から引きずり出し、殴りかかるスチョルだが、相手は3人。
形勢が不利になるものの、ヒョンテに教えられた通り、力を振り絞り反撃。
そこに、見回りをしていたヒョンテとチュンシクが現れ助けられるが、殴られたスチョルは愛しているとダヘに告げて意識を失ってしまう。
会社でヒョヌの姿を見かけたヘインは、慌てて逃げるが、少し話をしようとヒョヌに誘われた。
ヘインは転職すればいいじゃないかと冷たい態度を取る。
そして会うのはやめようと言い残して席を立って帰ろうとするが、バッグの紐が椅子に引っかかって前に進めない。
ヒョヌが自分を足止めしていると勘違いしたヘインだが、紐が引っかかっていただけだと気が付き、無言でいなくなった。
翌朝、ヒョヌ宛にドイツから荷物が届いているのを見つけたヘインだが、荷物を手に取ろうとしたらグレースが現れた。
自分はヘインにとって姉みたいな存在だと言っても取り合わないヘイン。
ヘインが仕事へ行ってしまうと、一人取り残されたグレースはテーブルの上に残されたドイツからの荷物を見つけた。
ヘインのスマホに水族館への招待状が届いた。
記憶にないが、ヘインが送ったものだった。
誰もいない水族館へ行き館内を一人歩いた。
ヘインはヒョヌがプロポーズした思い出の水槽の前にやってると、ヘインから水族館への招待状がスマホに届いたヒョヌが待っていた。
突然、ヘインとヒョヌの結婚式の映像が水槽に映し出された。
幸せそうに微笑む2人の姿。
そして、未来の自分たちに向けたメッセージが映し出された。
ヘインがいれば十分幸せだと語るヒョヌ、一番美しい自分であるのは当然でその隣にはもちろんヒョヌがいるでしょ、と自信ありげに話すヘインの姿。
映像が終わり、スタッフが花束を持って現れた。
水族館を貸し切りにしたのは、手術をする前のヘインだった。
ヒョヌがプロポーズしたときもヘインが内緒で貸し切りにしていたことをヒョヌが偶然知る。
渡された花束の中のメッセージカードには、ヘインからのメッセージが。
そこには自分に記憶がなくても、挙式しないのはダメだ、せっかくだからまたドレスを着ると書かれていた。
どうして自分を陥れた男とまた結婚するんだとヘインが言うと、ヒョヌのことを疑うなら、少しはウンソンを疑ってみろ、ヘインを孤立させようとしているだけだと言われた。
花束を抱えるヒョヌの手を見ると、切り傷があった。
ウンソンが、ヘインを助けようとして車をたたいた時に傷を負ったとヘインに話したことを思い出した。
ウンソンの元を訪ねたヘイン。
聞きたいことがあると話すヘインに、酒を持ってくると席を立ったウンソン。
テーブルの上に残されたタブレットに、未確認の映像があるとプッシュ通知が表示され、タブレットを手に取り中身を見たヘイン。
それは、マンデの部屋に仕掛けた監視カメラの映像だった。
ウンソンが戻ってきたので慌ててタブレットを元の場所に戻したヘイン。
一緒に渡米して幸せに暮らそうと話すウンソンに、ウンソンが酔っていないときに話をしたいと帰ろうとするヘイン。
聞きたいことは何だとヘインの腕をつかむウンソンだが、ウンソンの手を見ると、どこにも傷がないことを発見した。
自宅に戻ったヘインは、前のスマホがないので、ヒョヌの電話番号を調べてもらう。
そして、薬を飲む。
ヒョヌに電話をかけるヘインは、話したいことがあるからとヒョヌの居場所を聞き、会いに行くと約束する。
テーブルを見ると、ドイツからの荷物が置かれたままだった。
封筒を開けると、中からノートが出てきた。
そこに綴られていたのは、手術前の自分がヒョヌにあてたメッセージ。
もし自分が死んだら、4つの季節が過ぎたら、自分を忘れて、恋愛して再婚してほしい、財産は全部上げるから善行に使え、天国でヒョヌに会うために急いで自分は善行を積まないといけない。
もし自分が生きていたら、懲りることなく自分を愛し続けてほしいし、また自分と再婚してほしいとも書かれていた。
ノートの中から出てきた四つ葉のクローバーのチャームを手にしたヘイン。
ノートを読み進めると、記憶がなくなった自分のためにヒョヌを紹介したメッセージが綴られている。
ヒョヌは、物を直す天才、騙されやすい、酔うと可愛い、泣いている姿は母性をくすぐる。
そして、覚えていなければ、またヒョヌをもう一度知ればいい。
記憶をなくしても、それでも生きたいと思わせてくれた人物だから。
涙を流しながら車でヒョヌの元へと向かうヘイン。
ウンソンのスマホに、ヘインの車が移動していると通知が届いた。
こっそり仕掛けたGPSの位置情報を確認したウンソン。
ヘインが車から降りると、横断歩道の向こう側にヒョヌの姿が。
歩道を渡りヘインの元へと向かおうとするヒョヌ。
道路の真ん中で信号が赤に変わり、立ち止まるヒョヌ。
雪が降る中、ヒョヌにごめんと謝るヘイン。
ヘインの前をバスが通り過ぎると、ヘインの姿が見当たらない。
信号が変わり、ヘインがいたはずの場所に走って向かおうとしたヒョヌに車が突っ込む。
意識を失ったヒョヌ。
エピローグ
ドイツでのヘインたちの行動を調べた探偵が報告。
ウンソンがヘインを献身的に介護していたが、ウンソンの手を借りるのを嫌がるヘインの姿を何度も見かけたと。
記憶がなくても、ハートが何か違うと知っているからだと。
ヘインが車で移動していることを知ったウンソンは、車で追いかけた。
窓の外を見ると、横断歩道にヘインがいた。
その視線の先には、ヒョヌがいた。
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