末期の胃がんを患い、余命わずかで入院しているジウォン。有名企業で知り合った同僚だった夫は、結婚後職場を退職してしまい、夫の母と無職の夫、3人で暮らすジウォン。義理の母からつらくあたられ、仕事もしない夫の心無い扱いに耐えながらの日々を過ごす中、末期の胃がんで余命わずかであることが判明。そんな彼女にとって、学生時代からの唯一の友人で、後に職場の同僚になったスミンだけが心の支えだった。
夫が入院費を支払っていないと病院から言われ、夫に電話をしても音信不通だったため、弱り切った身体のまま、タクシーで自宅に戻ることに。
タクシーにのって行き先を告げ、自宅へ向かうジウォン。いつも通る道ではない道を通ろうとする運転手のおじさんに「道が違う」と告げると、「いつもと違う道があることを知った方が良い」と運転手から告げられる。
桜の花が満開の道を通り、自宅に到着。タクシー料金を運転手に手渡すと、「今日で退職だから取っておいて」と渡したお札を返される。
自宅に入ると、そこにはなぜか親友のスミンのハイヒールが。寝室から、ミンファンとスミンが話す声が漏れ聞こえてきて、親ががんで亡くなって身体が弱そうなジウォンだから、保険金をかけたことをスミンに告げるミンファン。2人でベッドで横になりながら、ジウォンの保険金を早く受け取りたいと話しているところに、ジウォンが現れる。
不倫現場を目撃され、かっとなったミンファンに突き飛ばされ、テーブルの角に頭を打ち付けたジウォン。そのまま命を落としてしまう・・・
気が付くと、なぜか職場にいるジウォン。目の前には夫のミンファンが。夫に殺害されたことを思い出し、その場で取り乱してしまったジウォンはお湯の入ったポットを倒してしまい、部長のユ・ジヒョクがジウォンをかばい、ジウォンの代わりにやけどしてしまう。
職場から逃げるように外へ飛び出したジウォン。周りを見渡すと、なぜか10年前の2013年に戻ってきてしまっていることに気が付く。
自宅までジショクに送ってもらったジウォン。ポケットの中から、病院から自宅に戻るときにタクシー運転手が受け取ってくれなかったお札を見つける。そこには父が良くお札にいたずら書きをした、小さな黒いハートが描かれていて、末期がんの自分を自宅まで送ってくれたタクシー運転手が父だったことに気が付く。
今度こそいい人生を送ろうと決意したジウォン。
その後の未来では、部長のジヒョクがUKフーズの代表になることや、ミンファンが買った「ロイゼンダール」の株が急騰することなどを思い出す。
本屋で違う未来を歩むための本を探すジウォン。偶然ジヒョクと出会い、食事に行くことに。
その食事のテーブルで、ポットを倒してやけどをするのは過去では自分だったことを思い出し、今回の過去では、自分の代わりにジヒョクがやけどを負った。
起こる出来事は変えることはできないが「誰に起こるか」は変えることができることに気が付くジウォン。
現在は恋人のミンファンと自分以外の誰かが結婚する必要があることに気が付き、どうせ未来で不倫関係になるのであれば、「私の夫と結婚すればよい」とスミンに対して思うジウォン。
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